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2016.05.21 (Sat)

テクニック封印

とある高校生のドラム生徒に、レッスンした話。

キメごとの少ない曲を、自由に叩いてもらったところ、
なかなか達者な子で、
次から次へ、テクニカルなフレーズをビシバシ決めてくれて。
手足はよく動くし、複雑な音符も理解している。
文化祭で彼のドラムを聴けば、同級生はびっくりすると思います。


そこで私はこんな意地悪を言ってみたくなりました。
「じゃあ、テクニカルなフレーズ禁止にします」
「シンプルなリズムと、シンプルなオカズだけで、音楽をやってみて?」
「それだけで"俺はこんなに上手なんだぞ!"って、示してみて?」

案の定、
テクニックを封印された彼は、つまらない演奏になってしまいました。
ここが、陥ってはいけないところなんです。
テクニック封印されても、無力になってはいけないんです。

テクニックを駆使する以前の、"素"の状態ですでにカッコいいこと。
ドツタツ!ドツタツ!
っていうリズムが、オーラを放つように。


厳密にいえば、そっちはそっちのテクニックなので、
そっちらへんを教えたところ、短時間で見違えるようなカッコいい演奏になりました。
実際、
彼は興味を持って聞いてくれていたし、自分でも心底そう思ったから、スムーズに飲み込めたんでしょうね。

もちろん、彼のテクニカルな芸風にも大賛成ですが、
ただし、
タイコを鳴らせて、コントロールできてこそ。説得力が生まれてこそ。当たり前だけど。
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2016.04.29 (Fri)

4/2練習



4月後半からは、
発表会で扱う数十曲だったり、自分がやっている2バンドのレパートリーだったり、
そういう練習に追われるので、
地力の練習をできていたのは、4月前半までのこと。

上のレイラハザウェイの曲なんかは、ずっとまともに叩けなかった曲です。
リズムがとてもシビア・・・
下のデビッドパックの曲は、わりと合いやすい好きなテンポです。

一部コケたりもしますが、
全体的には多少気持ちの良い、
そんなに角が気にならないリズムになってきたかな、というところ。

なぜ固いリズムが嫌われるのかというと、
音楽を区切ってしまうからだと思えてきた。その区切りを人に押し付けてしまうということ。自由を奪ってしまうということ。
だからリズムは「刻む」というより「繋ぐ」という方が正しい。
リズム3点が、
前の音を受けて、次の音に向かう。それの連続。そんな表現にチャレンジするのが面白い。


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2016.03.30 (Wed)

スローを叩くとき



Vo発表会の伴奏をドラム生徒さんに教える関係で、
最近は、スロー曲をレッスンすることが増えています。
私自身が気をつけていることも含めて。


この曲だと、よくあるピアノイントロ。
ドラムは途中から参加するのですが、これ地味に難しいところです。
このとき、
テンポに違和感を与えずに入れるドラマーって、アマチュアでは非常に少ない。
私も、成功率は高くありません。
めちゃくちゃ集中してるのに・・・。途中参加の始めは、それほど難しいんです。


演奏が始まったら、リズムキープ、音色キープ。
曲の場面に沿って、最適な強さとタイミングをキープ。
でも、
ちょっと雑念が入って、スティックの振り方が変わると、カコン!パキン!って、鳴っちゃうわけです。



私はこれをレッスンするとき「初恋」の話をするんです。

思春期に、
初めてできた彼女がいたら、1回目のデートって、すごく大事ですよね。
ガツガツいきすぎたら彼女は逃げてしまう。
かと言って、押しが弱すぎても逃げてしまう。

もし、しくじったら?
次のデートで必死に挽回しようとするでしょう?
そうやって、1回1回のデートを大事にすると思うんです。

そうやって、1回1回のハイハットを大事にするんです。


ただ小さな音で叩くのではないです。
ドラムという楽器が持っている大きな爆発力を、大きな抑止力でもって、小さい音で叩くんです。
だから切ないんです。

そして来たるべき時が来たら、初恋の彼女を強く、大胆に、抱き締めないといけません。
でも、そこで爆発していいのは90%まで。
初恋は、そういうものだからです(笑)


私、今までに多くの方から、
「もっとニコニコして、楽しそうにやったら?」と言われて、
ごもっともな話でよく解るのですが、
実はこういう戦いの末に、やっとリズムを打てているので、笑ってる余裕が無いんですね。

ただ、
こういった解りづらい技術や苦労を、
わかってもらえないのは不憫かもしれないし、
いや、わからせないから良いのかもしれないし(笑)
21:09  |  音楽-演奏のこと  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.22 (Fri)

1/16 練習



ここ数ヶ月、
左足リードから右手リードに変えて、
いちばん感覚を掴みにくかった片手16ビートも、ようやくこれぐらいに。

何箇所かズレてる部分もあるけど、
合わそうとしなくて、これぐらい合うようになったから、ドラム叩くのがとても楽ちんに、楽しくなりました。

それよりも、
リズムに流れが生まれてきたのが一番の手応えか。
バスドラ踏んだら、次のスネアに向かう流れが生まれて。
前のバスドラを受けてスネア叩いたら、また次のバスドラに向かう流れが生まれて。

点が線で繋がってきた手応えがあるように思う。
明らかに半年前の自分には絶対叩けなかったリズムで。

合う合わないは、結果だから、
今の段階では気にしてないんですが、結果的に合えばいいなあ、と。
よく聴いて合わせにいくのは、多分間違いだろうなとは思う。


アップテンポな曲でも、バネが感じられるような。
ネックだったオカズの"よれ"も、
左足に頼らず、あくまで右手リードで改善を試みています。
HH叩いても、
タムをトコトコ叩いても、右手だけみれば8分音符、同じスピード、同じノリ、という観点で。

21:23  |  音楽-演奏のこと  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑

2016.01.22 (Fri)

練習の近道

年明けにジャズビッグバンドの初練習に参加してきました。
バンマスは、私がドラムを始めた頃に教えていただいた大先輩。
20年以上経って、また先輩の下で勉強させていただけるとは。

バンマスは、
ホーン・セクションの指導で「ゆっくり、少しずつ」という、原点にして王道の練習をやっていました。
もちろん、
私も今でもやっている、生徒さんにもやってもらっている練習法で、最もポピュラーで効率的な練習法です。

今更ですが、
せっかくなので此処にも記しておきたいと思います。
全ての楽器、歌に100%効果が見込めます。

linear221.jpg
ドラム譜じゃなくてもいいんですが、こんな譜面があったとします。

まず、速度をゆっくりに。
私の場合は、どんなに速いテンポからでもBPM72まで下げます。

そして、1音目で止めます。
勢いで2音目にいかない、絶対に止めます。止められないのはコントロール不足です。
1音目の、
音量、タイミング、音色(=タッチ)に納得がいったところで、ようやく2音目に進みます。

次も2音目で絶対止める。
納得がいったところで・・・

この要領で、最後まで1つずつ攻略していきます。
休符があるなら「ンッ!」が聴こえるように。
その後、
段階的に「目的のテンポ+20」ぐらいまで速めていきます。

linear22.jpg

たったこれだけの練習です。
「そんなの知ってるよ」と聞こえてきそうです(笑)

この練習は、
曲の譜面を練習しながら、基礎、耳を養えるので、
やっているうちに、自分の処理能力が上がっていくんですね。
初めは、
1曲に1ヶ月かかったとしても、次の曲は2周間でできるかも?次の曲は1週間でできるかも?



「良薬、口に苦し」といいます。
私が最短、最効率を唱えたとしても、遅いスピードで1つずつ練習するのを嫌う生徒さんは多いです。
テンポを下げると、
なんだか目標から遠ざかった気がしてしまうし、
下手な部分をはっきり特定されて認めなくてはいけないし・・・それこそ進歩なんですけどね。

「優しい」というのは、
相手の欲しいものを差し出すことではありません。
相手の必要ななものを差し出すことです。

癒やしが必要ならば癒やしの言葉を。
厳しさが必要ならば厳しい現実を。

なので、「優しい」は万人ウケしません。
強くないと、人に優しくできないんだぜ。
21:19  |  音楽-演奏のこと  |  TB(0)  |  CM(0)  |  EDIT  |  Top↑
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